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つれづれ

「楽しい日本」で原子力発電所稼働は停滞?:石破内閣総理大臣施政方針演説

ふランス人

みなさん、みなさん、こんにちは。ふランス人です。
近頃は寒くなっていますが、お体お変わりないでしょうか。

さて、先月より通常国会が始まっていますね。本日は先月1月24日における石破首相の施政方針演説を題材に2025年の核エネ全体の動向がどうなるかレビューしたいと思います。本日のポイントは以下の3点です。

本日のポイント

・そもそも「楽しい日本」って何?
「楽しい日本」原子力政策は停滞?石破首相の施政方針演説にて原子力施策に関する明言なし
・実は原子力を強力に推進?2024年の岸田前首相の施政方針演説

そもそも「楽しい日本」って何?


よくニュースで取り上げられる石破総理の掲げる「楽しい日本」って何だろう?みなさんはご存じですか?
当然ながら石破首相は演説の冒頭で説明して下さっております。皆さん、ぜひ拝聴してください!また、演説内容は下記邸HPより引用させて頂きます。

https://www.kantei.go.jp/jp/103/statement/2025/0124shiseihoshin.html

故・堺屋太一先生の著書によれば、我が国は、明治維新の中央集権国家体制において「強い日本」を目指し、戦後の復興や高度経済成長の下で「豊かな日本」を目指しました。そして、これからは「楽しい日本」を目指すべきだと述べられております。
 私はこの考え方に共感するところであり、かつて国家が主導した「強い日本」、企業が主導した「豊かな日本」、加えてこれからは一人一人が主導する「楽しい日本」を目指していきたいと考えております。
 「楽しい日本」とは、すべての人が安心と安全を感じ、自分の夢に挑戦し、「今日より明日はよくなる」と実感できる。多様な価値観を持つ一人一人が、互いに尊重し合い、自己実現を図っていける。そうした活力ある国家です。
 外交・安全保障体制、防災立国、感染症対策など危機管理を確立し、賃上げと投資が牽(けん)引する成長型経済を実現するとともに、人財尊重を基軸として、楽しさを実現できる、バランスの取れた国づくりを目指します。

 この演説を拝聴し、「なるほど!」と納得できましたか?
ふランス人にとって、この日本語は難しく、恥ずかしながら良くわかりませんでした。
要するに「楽しい」とは自己実現を図るこのとできる、活力のある状態ということなのでしょうか。
皆さん、ご理解されている方いらっしゃれば、ふランス人にぜひ教えて頂きたいです。

いずれにせよ、2025年の日本は石破首相のもと、どのように動いていくのか、しっかりとみていきたいですね。

「楽しい日本」で原子力政策は停滞?石破首相の施政方針演説にて原子力施策に関する明言なし

施政方針演説ではありとあらゆる石破政権の政策が入ってきます。
当然原子力や核エネについて、言及があるかな。。と思ったのですが、以下のところだけでした。

(新時代のインフラ整備)
 第4の柱は、「新時代のインフラ整備」です。GX(グリーン・トランスフォーメーション)、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を支える「新時代のインフラ」を軸として、産業拠点や生活拠点の再配置を促進します。
 再生可能エネルギーや原子力といった脱炭素電源、そして水素等の次世代燃料供給拠点を拡大するとともに、その供給網を効率的に整備していきます。脱炭素電源の整備と新たな産業用地や関連インフラの整備を共に促す施策を具体化します。150兆円超のGX投資を呼び込むための成長志向型カーボンプライシングの制度化及び循環経済への移行に向けた法案を提出いたします。
 AIは、今や、国の競争力や社会の豊かさを左右する極めて重要な技術です。イノベーションの加速とリスクへの対応を両立させる法案を提出いたします。AI、データセンター等を繋ぐ情報通信ネットワークを、サイバーセキュリティを確保しつつ整備いたしてまいります。AI・半導体分野に50兆円を超える投資を引き出す環境整備のための法案を提出します。

GXやDXを軸とする点はよいのですが、原子力や核エネルギーについて、どうするか明言がありませんでした。ここは少し残念で、再稼働を極力認めず、動かさない方針にせよ安全性を高めるなど、何か方針を述べてほしいですね。

ということで、石破政権は原子力に関する政策を進めることについて、あまり前向き感は伝わってこない感じがしますね。

実は原子力を強力に推進?2024年の岸田前首相の施政方針演説

本年2025年の石破首相の演説に対し、約1年前、岸田前首相はどのような演説をされたのでしょうか。原子力にかかる前岸田首相の演説は以下になります。

(GX(グリーン・トランスフォーメーション))
 脱炭素と経済成長の両立を図るGXを進めていきます。世界初のGX経済移行債二十兆円を活用し、産業・くらし・エネルギーの各分野での投資を加速します。加えて、今国会には、水素、CCS(二酸化炭素回収・貯留)、洋上風力の導入拡大のための法案を提出します。さらに、カーボンプライシング制度の令和八年度本格導入に向けて、大企業の参加義務化や個社の削減目標の認証制度の創設を視野に法定化を進めていきます。原子力発電についても、脱炭素と安定供給に向けた有効な手段の一つとして、安全最優先で、引き続き活用を進めてまいります。

端的にわかりやすい日本語、演説だな。と感じてしまうぐらい、岸田前首相は核エネルギーの活用を進める方針を演説されています。

この方針に基づき、政府の支援のもと2024年は東北電力女川原子力発電所、中国電力島根原子力発電所が再稼働しています。

なんだかんだいろいろ私的されていた岸田前首相、原子力については進捗させていたんですね。では、一方で石破首相になると、原子力発電所の再稼働は、停滞するのか?進捗するのか?気になるところですね。

では、本日のレビューはこれまでとさせていただきます。
皆様ご一読いただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
ふランス人
ふランス人
ブロガー/レビュワー
書店で働く社会人・アルバイト。大学時代に量子エネルギー分野を学ぶ。
難解なフランス語に聞こえる原子力発電所や原子力業界の最新情報を、日本語に皆様に分かりやすくお届けすべく、日々奮闘中。
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