伊方発電所での火災発生 (2025.1.10)
みなさん、お元気でしょうか。
ふランス人です。
本日は2025/1/10に発生した、四国電力の伊方原子力発電所の火災について、簡易的にレビューしていきたいと思います。
四国電力が以下プレスリリースしております。
https://www.yonden.co.jp/press/2024/__icsFiles/afieldfile/2025/01/10/pr003.pdf
本件を受けて、同じく地元自治体である愛媛県も以下情報発信しています。
伊方2号機 原子炉補助建家における火災について(R7.1.10原子力安全対策推進監)
https://www.ensc.jp/abnormality_report/2024/file/b5026f7c46e6fa94a5407d690c491c059c7af39d.pdf
本件のポイントは以下になります。
<2> 現場での危険物の物品管理に不安。早急な原因究明と対策を
<1> 火災発生するも安全に対し大きな影響なし
まず四国電力、愛媛県がともに総論として報告している通り、火災発生からただちに、当該作業員が消火器にて初期消火を実施しました。また、延焼はなく、けが人なし ということで、目下の安全という観点からは、大事には至っていません。
ここまでは一安心です。
<2> 現場での危険物の物品管理に不安。早急な原因究明と対策を
大事に至ってなければよいじゃないか。と思うところですが、ふランス語的に大丈夫かな?と思ったのが、火災発生時の写真です。愛媛県が公開している写真をご覧下さい。(赤丸箇所が出火部)
(愛媛県 [異常時通報連絡の公表文(様式1-1)]伊方2号機 原子炉補助建家における火災についてR7.1.10原子力安全対策推進監 より抜粋)
火災がおこったことよりも、火元の原因となった資材が保温材を巻いている大きな配管の近辺に置かれています。
これをネガティブに推測すると、四国電力の現場での持ち込み管理が不十分な可能性があり、ほかの場所でも火元となりうる工事用の可燃性物質を、工事現場(特に重要な設備の近くなど)に持ち込んでいる可能性があるのでは?
もし原子炉周辺や安全上重要な施設の近辺に持ち込んでおり、別の場所で火災が発生するおそれがあるのでは?
と不安になってしまいますよね。
本日1/15時点で四国電力は続報を発表していない模様ですが、原因分析と対策を速やかに実施していただきたいですね。
四国電力の皆様はなぜ、可燃物が持ち込まれてしまったのか、ほかの場所への持ち込みの管理がしっかりできているのか、原因をしっかり確認して、伊方原子力発電所3号機の安全運転にしっかりと取り組んでいただきたいですね。
本日のレビューはこれで以上です。
本日も読んでいただいてありがとうございました。